お尻や股関節の痛みの症状について
お尻に痛みがある(臀部痛)といっても、その症状は様々です。太ももや、鼠径部の痛みを伴うものもあれば、お尻の内側や股関節あたりの痛みであることもあります。
お尻は、身体を動かす際に重要な役割を果たしているので、その部分に痛みがあると、走るどころか、ベッドから起きたり、散歩したり、階段を上るといった日々の動作すべてに痛みが伴うようになります。
ひどくなると、痛い方のお尻に体重をかけることができなくなり、動けなくなることもあります。そのような時には、必ず医師の診察を受けるようにしてください。
時に、膝の痛みが、骨盤周囲のトラブルを示す唯一の兆候だということもあります。これは、関連痛と呼ばれており、特に珍しいことではありません。
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お尻周辺の痛みは、身体を動かすことで悪化することがあります。エクササイズのあとや、長く歩いたり走ったりしたあとは、痛みが増すことがあります。
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お尻周辺の痛みがあると、股関節が硬くなって、お尻や脚をスムーズに動かせなくなります。痛みが長引くと、足を引きずって歩くようになります。
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お尻や股関節が痛くなる原因は?
股関節は、滑らかに動くようにできており、歩く、走る、階段を上り下りするなど、繰り返しの動きで擦り減らないようになっています。 ところが、筋肉や神経、靭帯、腱といった軟組織に圧力が加わると、とくに高齢の場合に炎症が起きやすくなり、その炎症が痛みの引き金となります。
痛みの原因を突き止める
お尻周辺の痛みは、股関節を取り巻く様々な場所にでます。痛みの場所が、痛みの原因を特定する手がかりとなる場合があります。痛みがお尻の内側や脚の付け根あたりなら、関節そのものに問題がある可能性があります。痛みが、横に張り出した骨盤の外側や、お尻に近い部分の太もも、肛門に近いお尻の周辺なら、関節以外の部分に問題がある可能性があります。
お尻や股関節の痛みが重症である場合も
お尻周辺の痛みが、実は重症だという場合もあります。変形性関節症や、骨折、脱臼、滑液包の炎症といった疾患が原因だと診断された場合は、必ず専門医を受診してください。