コンテンツにスキップ
加齢に伴う身体の変化

加齢に伴う身体の変化

Share this article

この記事をシェアする

年齢を重ねると身体はどのように変化していくのでしょうか。ここでは、身体のしくみと、加齢による痛みへの対処法をご紹介します。 

身体の部位を示した写真

身体のしくみ 骨、筋肉、腱、靱帯、神経などの組織をまとめて、筋骨格系といい、私たちの身体はこの筋骨格系のおかげで、形が保たれ、動くことができます。

  • 骨は骨格を形成します。骨格は、骨格以外のすべて組織(軟組織)を支え、また保護しています。
  • 筋肉は、神経システムに支配されています。力を生み出し、バランスをとり、姿勢を支え、身体を動かし、熱を産生します。
  • 関節部分では、骨に筋肉が付着しています。そのおかげで、私たちは身体を動かすことができるのです。関節は、ひざ、肩、骨盤、手首、手指など、骨と骨が連結するところにあります。
  • 靭帯は、繊維状の組織の束(繊維性結合組織)です。骨と骨をつなぎ、関節を安定させ、関節の強度をもたらしています。
  • 腱もまた、繊維状の組織の束(繊維性結合組織)です。骨格筋の両端にあり、骨と筋肉を結びつけています。そのため、私たちは身体を動かすことができます。
  • 軟骨は、ゴムのような質感の組織です。関節に接する骨の末端を覆っています。軟骨は、骨と骨の間でクッションの役割を果たしており、そのおかげで私たちは関節をスムーズに動かすことができます。 

加齢と身体

年齢を重ねるにつれ、身体は徐々に変化していきます。骨密度の減少、代謝量の低下などが挙げられますが、 、筋肉量においては30代から10年ごとに3~5%、男性では一生の間に総筋肉量の30%が減少します。*

また、変形性関節症(最も一般的なタイプの関節炎)も起こりやすくなります。変形性関節症を発症すると、関節は硬くなって柔軟性に乏しくなり、軟骨は磨耗し始めます。その多くは、ひざや手指の関節に起こり、この疾患によって関節の組織が破壊されると、その部分に炎症が起こります。炎症によって、関節にこわばりや変形、痛みが生じると、歩行や日々の動作に支障が出ることもあります。

身体の部位を示した写真 横並び

身体をいたわる 加齢による、筋肉や関節、骨のトラブルを予防するには、適度な運動が最も効果的です。運動で身体を動かすと、筋力や、バランスをとる力、柔軟性を維持することができます。

長い一日の終わりに腰や肩が痛む、またはひざに痛みがでるようになった。これらの症状は年齢のせいだと思って、我慢していませんか。そうした時には、炎症を鎮め、痛みを和らげる医薬品を試してみましょう。

加齢とともに関節や筋肉などの痛みがなかなか取れなくなり、つらい時は迷わず医師の診察を受けてください。痛みの原因を特定するために、いくつかの検査が行われることがあります。また痛みを和らげるアドバイスを受けることもできます。必要であれば、より効果が期待できる鎮痛剤が処方されることもあるでしょう。その際は、現在お使いの薬があれば、たとえ市販薬であっても、必ず医師あるいは薬剤師に伝えるようにしてください。

* Preserve Your Muscle Mass www.health.harvard.edu/staying-healthy/preserve-your-muscle-mass 11.05.20

Share this article

この記事をシェアする