コンテンツにスキップ
井尻整形外科の井尻先生に聞いてみよう

お医者さんに 聞いてみよう

井尻整形外科院長 井尻慎一郎先生 医学博士 1982年大阪医科大学卒業。大阪医科大学一般消化器外科を経て、京都大学医学部整形外科入局。以後、神戸市立医療センター中央市民病院などに勤務。2000年神戸市にて井尻整形外科を開業。現在に至る。 著書、監修書多数出版。代表作に「筋肉のからくりTJMOOK」(宝島社)「痛いところから分かる骨•関節・神経の逆引診断事典」(創元社)などがある。多くの患者さんの診療に基づく豊富な経験と深い知識をもとに、「良質な医療の提供」をモットーに日々の診療に努めている。

Q1

腰痛がひどいです。ベッドから起き上がるのもつらいような、強い痛みがあります。 外用消炎鎮痛剤にはいろんな成分があるようですが、私にはどのような成分が合いますか? (40代男性)

A.鎮痛作用にすぐれた第二世代の成分がおすすめです

外用消炎鎮痛剤の成分は、大きく分けて2つ

確かに市販の外用消炎鎮痛剤には貼り薬や塗り薬などいろいろな製品があり、成分もさまざまで、どのような違いがあるかわかりづらいですよね。 成分ごとに特徴がありますが、一般的には第一世代と第二世代に分類されています。

第一世代と第二世代の主な成分について説明
第一世代と第二世代の主な成分について説明
説明する医師

強い痛み・持続する痛みには第二世代がおすすめ

 

第一世代の薬剤は大正時代から使用されており、冷感刺激による鎮痛作用が特徴で、現在もドラッグストアなどで販売されています。しかし、鎮痛作用が緩やかで、痛みを改善する目的で医療機関を受診される患者さんには積極的に処方しない傾向にあります。 私たちが痛みを改善するためによく処方しているのは、すぐれた抗炎症作用と鎮痛効果が期待できる第二世代の薬剤です。

 

第二世代は「非ステロイド性抗炎症薬」とも呼ばれ、痛みの元に直接作用し、炎症や痛みを効果的に抑えます。第一世代の成分とは痛みを抑える仕組みや作用の程度が異なるのです。第二世代は日常的な軽い痛みだけでなく、炎症を伴う強い痛みにも効果を発揮します。 これら第二世代の成分は、飲み薬として使用が始まりましたが、胃への負担などの副作用リスクを減らすことを目的として、さまざまな技術を用いて「貼り薬」や「塗り薬」、つまり外用剤として使えるようになりました。

 

ご質問のようなしつこくて強い痛みには、鎮痛作用にすぐれた第二世代の成分ジクロフェナク、インドメタシン、フェルビナク、ロキソプロフェンなどを使用した外用消炎鎮痛剤がおすすめです。これらの成分を含有する製品をお使いになるのがよいと考えます。

第一と第二世代の成分違いの説明画像

Q2

つらい肩こりに悩まされています。湿布で対処していますが、襟元からはみ出て目立つので、 外出時に使うのはためらってしまいます・・・私に合うものはありますか? (30代女性)

A.痛みのある場所や、使用するシーンなどで使い分けると便利です

詳細はこちら

Q3

ジョギングやフィットネスが趣味だったのですが、最近はひざ関節が痛くて、動くのもおっくうです。 きちんと対処すれば、また以前のように趣味を目いっぱい楽しめるようになりますか? (60代女性)

A.まずは痛みを抑えてから、適度な運動で筋力をつけましょう

詳細はこちら

Share this article

この記事をシェアする